g単位のヘッドライト考
登山やハイキングでよくある「持ち物リスト」の中に必ずと言っていいほど出てくる「ヘッドライト」
ナイトハイクをしない山行でも、万が一のためということで持参を推奨されるものの一つ。
持っていっても使わないことが多いのなら、少しでも軽いほうがいいじゃないかと思い、以前はpetzlのe-liteを使っていた。
e-liteは、1cm幅の平ゴムタイプのヘッドバンドを含めて重さが26gと軽量で、おそらく一般的に普及しているヘッドライトの中では最軽量だと思う。余談だけど、外装を外して基盤と電球部分だけにすれば26gから7gまで軽量化できる。絶対やらないけど笑(工業プロダクト的デザインが好きな方はやってみてください)
でもe-liteは、明るさが最大で50ルーメン。いざ使用するとなるとどこか心もとなくて、絶対使わないけど安全として持参くらいの感覚。日が出る前から歩き始める"かもしれない"山行の時は、同ブランドpetzlのTIKKINAを持参。
TIKKINAは、2.5cm幅の平ゴムのヘッドバンド含めて81gで250ルーメンのモデル。ヘッドライトとしてはスタンダードなモデルで、いざ使うとなるととても使いやすい。もし登山を始めたい人から「おすすめは?」と聞かれたら、コストの面でも間違いなくおすすめベスト3に入ると思う笑
でも、"いざ使うとなると"の話であって、ヘッドライトは使わない場面の方が圧倒的に多い。(ナイトハイク大好き人間は別として笑)
それなら絶対に軽い方がいいのだけれど、もしも使うシチュエーションがあったら安心できる明るさの実用性が欲しい。もっと言えば、そこまで使うものじゃないものにそんなにお金はかけたくないからコストはおさえたい。
登山向けヘッドライト市場の一般的なイメージは、明るさの単位であるルーメンの数値が大きければ大きいほど、つまり明るければ明るいほど高額であり、その中でも軽量なものはさらに高額な傾向にある。要するに「こんなに明るくて、こんなに軽いんですよ!」的なモデルは高価で、「そこまで明るくなくて、軽さをとくに追及していない」感のあるモデルは比較的安価ということ。(その他、メジャーブランドとマイナーメーカー等々によっても価格帯は上下)
300ルーメンあればかなり明るい。150~250ルーメンがスタンダードな明るさ。
価格6,000円オーバーは高価なイメージがある。3,000~5,000円が相場かなと。
重さは、80g以上が一般的。それ以下は軽量部類に入ってくる。わりとしっかりした積極使用のモデルだと100g超えも全然ある。
そうなると…、重さは最軽量モデルであるe-liteの26gに限りなく近く、それでいて明るさは150ルーメン以上のスペックを有し、なおかつ5,000円以内でおさえたい、という結論に至る。
市況的にはおそらく矛盾した欲望 笑
そんな欲望を満たすヘッドライトなんて…
はい、ありました。
NITECOREは、日本のハイキングシーンでは見慣れないけど、JMTやPCTのような海外のロングトレイルを歩く人たちの中ではわりとメジャーな模様。
そんなNITECOREの中でもNU25というモデル
明るさは可変で、1ルーメン、38ルーメン、190ルーメン、そして360ルーメンの4段階調光。
1ルーメンと38ルーメンはテント内やら仮眠中の車内向け的な明るさなので、今回はあまり興味のない明るさ(?)笑
メインで使いたい190ルーメンの持続時間はおよそ5時間。計算上なのか、実測値なのかは分からないけれど、少なくともシチュエーション的に5時間も通しで使用することはないのでノープロブレム。放熱の問題とかは分からないけれど、まぁ商品化されているわけだから笑
ちなみに電源は充電式。いつも山行で持っていくスマホのモバイルチャージャーがあれば電池切れの時も事足りる。
この明るさで重さはなんと28g
だがしかし、だがしかしですよ、これはヘッドバンドを"含まず"の本体のみの数値。本体のみの数値ということは購入後に分かったのでわりと"やられた"感が否めない笑
本体はせっかく目標のe-liteの26gに限りなく近い軽さなのに…。(ちなみに純正のヘッドバンドをセットしても50gくらいなので十分軽いのだけど笑)
…ということで、ヘッドバンドを自作でセット。ヘッドバンドとして、バンジーコード(ゴムコード)と調節用の小さめのプラパーツを使ってメイク。
山行では基本的に帽子を被っているので、バンジーコードの食い込みは気にならないから問題なし。
結果、ヘッドバンド含めて…31g(本体28g+3g)
僕は頭がデカいので、必然的にヘッドバンドは少し長め。おそらく普通の人のバンド長にすれば30gで収まると思う。ツラい(´Д`)
さて、e-lite(26g)との差は、およそ5g
150~250ルーメンくらいの明るさでどのくらい軽いのがあるかな~という感覚で探してたのに、たったの5g増で190ルーメンをゲット。
しかも充電式なので、スマホのモバイルチャージャー必携という現代人らしい今までの山行の持ち物との噛み合わせも◎
明るさも軽さもクリア
はい、そうです、あとは値段です。
明るいのに軽いなんて、さぞお高いんでしょう?
なんと、なんと、なんと…
送料込み 4,980円(税込)
整いました。Fun lite hiking!!
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